『てなもんや三度笠』(てなもんやさんどがさ)は、1962年(昭和37年)5月6日から1968年(昭和43年)3月31日まで朝日放送制作・TBS系列で放送されたテレビコメディ番組。全309回放送。殆どの時期が白黒放送だが、末期の1967年(昭和42年)12月17日の第294話からはカラー放送になった。放送時間は、毎週日曜日18:00 - 18:30(JST)。前田製菓の一社提供。 時代設定 江戸時代末期から明治時代初期 東海道編(第1話 - 第53話) 中仙道編(第54話 - 第90話) 山陽・九州・四国編(第91話 - 第150話) 北陸・佐渡・蝦夷地編(第151話 - 第217話) 東北編(第218話 - 第255話) 甲州編(第256話 - 第269話) 再び東海道編(第270話 - 第296話) 鯨編(第297話 - 第309話) ABCホールでの公開放送形式による、時代劇風コメディ。 番組初期の時代には録画したビデオテープを編集する技術がまだ確立していなかったため、生放送風の撮って出し収録であった(2日前の金曜日昼12:15 - 12:45に収録)が、末期の1968年(昭和43年)にはABCセンターからのスタジオ収録放送(昼収録は変わらずだったが、収録曜日が変動になった)となった。スタジオに組まれたセットの中で、スピーディーに展開する物語を生本番でミスなく演じる出演者と、それを支えるスタッフの姿はまさに職人芸と言えるものであったと語り継がれている。1967年(昭和42年)3月19日放送、第255話「上野の戦争」の官軍と彰義隊の砲撃戦シーンでは2トンの火薬が使用されており、カメラが衝撃で何度もブレている。 1967年(昭和42年)12月7日放送、第294話「熱田の絵師」は、ABC制作のカラー番組第一号であった。 商品名とかけた「俺がこんなに強いのも、あたり前田のクラッカー!」や、「非ッ常にキビシ〜ッ!!」、「許して…チョーダイ!!」などの流行語も生み出した。 その後も、1971年(昭和46年)まで続編2作品(『てなもんや一本槍』、『てなもんや二刀流』)と、同じキャストによる現代劇コメディー『スコッチョ大旅行』が製作された。ただし、これら3作品に演出の澤田隆治は関与しておらず、脚本の香川登志緒のみの続投となった。更にスポンサーの前田製菓も、本作終了と共にスポンサーを降板している。
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