アラキネマ「花秋」は、全5楽章から構成されている。 第1楽章、夜明けの新宿・歌舞伎町。 第2楽章、新宿の空と花(カラー)。 第3楽章、鮮やかな花(カラー)。 第4楽章、カラーの花+モノクロの花。 第5楽章、朽ちた花(モノクロ)。 そして、プロローグにエピローグ。 廃墟、廃墟に捧げられた花、命満ちる花の情交、枯れていく花の二重奏、朽ちた花のソナタ、そしてモノクロームのヌードへのペインティング‥‥5楽章で構成された「花秋」では、各章ごとのイメージが交じり合い重なり合い淫し合い、印象の幹を太くする。アラキネマの中で、また頂点が生まれた。「花秋」は、移りゆくこと、人生を奏でる交響詩である。
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