京都で100年以上の歴史をもつ嵐電(京福電鉄)を基軸に、「家族」をテーマに展開される3つの物語をまとめたオムニバス映画。それぞれ繰り広げられる人間模様を通して、学生から見た家族のあり方を表現。嵐電の声役を内藤剛志氏が務める。 ①「見えない繋がり」(2013年4月/45分間) ■監督:髙﨑信久(映像学部4回生) 料理上手の父、尚治。気の強い母、真希。この2人を両親にもつ高校生のゆり。優しい両親に見守られ、友達にも恵まれて何不自由ない生活を過ごしていた。ゆりの趣味は幼い頃、父から譲り受けたフィルムカメラで写真を撮ること。ある日、フィルムを探しているとあるものを見つけてしまう。これによって、ゆりの日常は一変してしまうのであった。家族とはなにか、人との関わり方をサスペンス調で描く物語。 ②「オーブラザー」(2012年4月/25分間) ■監督:野中淳(映像学部2013年3月卒) 鴨川の橋架下に住むホームレスの平川、田内、石田は、市役所職員・正治から、立ち退き勧告をつきつけられる。3人は嵐電を使って、引越しを行うが・・・強制退去を余儀なくされ、それぞれの忘れられない過去と未来への不安を交錯させた3人のホームレスと彼らの担当者である市役所員の心の交流を描く電車ムービー。 ③「こたつ」(2014年6月/45分間) ■監督:中島悠作(映像学部3回生) とある下町に小田家は父の宗幸、母の蓉子、長男の昌平の三人で暮らしている。宗幸と蓉子は家業である酒屋を切り盛りしている。昌平は高校に通っているが学校生活全般に馴染めず、息苦しい毎日を過ごしている。祖父の死をきっかけに上京していた長女、文子が帰省してくる。しかし、法要を終えても文子は留まったまま。理由を話さない文子に苛立つ昌平。やがてある問題が発生する。
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