太平洋戦争時に旧日本軍が建設し、「死の鉄道」と呼ばれた泰緬鉄道の贖罪と和解に尽力した元陸軍通訳で、コリン・ファース&真田広之共演の映画「レイルウェイ 運命の旅路」でも描かれた永瀬隆さんを追ったドキュメンタリー。アジア太平洋戦争時、タイとビルマ(現ミャンマー)を結ぶ泰緬鉄道建設に陸軍通訳としてタイ側に派遣された永瀬隆さん。多くの捕虜やアジア人が動員された建設工事で永瀬さんは、強制労働、拷問、伝染病死といった現実を目の当たりにする。戦後、鉄道建設の犠牲者の慰霊に駆り立てられた永瀬さんは、妻とともに巡礼を開始。130回以上にわたるタイ訪問により、元捕虜との和解事業や平和基金の創設など、「ナガセ」の名は欧米、アジアでも広く知られることとなった。2011年に93歳で亡くなるまで、真の和解を目指し続けた永瀬隆さんの姿が描かれる。監督は永瀬さんの出身地・岡山の地元放送局記者で永瀬さんの晩年20年を追い続けた満田康弘。
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