1970年代、桜井章一(清水健太郎)の前に、牧野(長門裕之)という老人が現れた。その男は、自称“雀鬼の一番弟子”松岡(中倉健太郎)の財布を拾った縁で、雀荘ジェントルメンに出入りするようになっていた。現役の代走屋時代、相当の修羅場をくぐってきた牧野は、桜井との麻雀を純粋に楽しんでいる。桜井も、この隠居した凄腕雀士の過去を察しながらも、その人間的魅力に惹かれていく。その頃牧野は、弟分で、引退した今も親しくしている矢部(片岡弘貴)の会社が窮地に陥っていることを知る。麻雀勝負で資金を調達しようとする矢部の為、牧野は、一度捨てた牌を握る決意をした。そんな牧野・矢部の勝負の相手は、ジュクの雀鬼・桜井章一だった。皮肉な運命で対戦することになった両雄、オーラスの向こう側に待ち受けるものは・・・。
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