2008年早春、私たちは「もんじゅ」のある福井県敦賀半島の白木浜から事故時の風向調査のため風船を飛ばした。これを拾った青年たちとの交流が始まり、敦賀の「もんじゅ」の見学、再処理工場のある六カ所村へ、更に広島、東京、小浜、美浜、京都、三重へと共にインタビューの旅を重ねていった。 やがて若者たちは長年苦闘してきた人たちの思いを知り、更に原発震災の現実に直面して、毎日のささやかな幸せが砂上の楼閣であることを知らされる。僕たちに未来はあるのか、破滅を防ぐにはどうしたらいいのだろう、原子力に依存しないくらしは実現できるのか答えを探して旅は続いた。
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