元警視庁捜査一課の刑事・江波敦史(寺島進)が、左遷で奥多摩・水根の駐在所勤務となって早2年。地元の人々から“駐在さん”と呼ばれ、江波は充実した日々を過ごしていた。 ある日、江波に地元の有力者で国会議員でもある神木省一郎の孫・日名子(西澤愛菜)が行方不明になったと連絡が入る。ほどなくして日名子は発見され、母親の神木春美(大路恵美)、父親の神木省吾(山田純大)、神木高志(遠藤要)らは安堵する。省吾は省一郎の跡を継ぎ、次の選挙に出るため財務省を辞め今年から水根に戻ってきたのだという。高志は省吾と幼なじみだったが神木家の養子に入り、神木林業の副社長を務めている。 そんな中、今度は奥多摩湖畔で変死体が発見され、江波は現場へ急行する。現場には警視庁捜査一課の面々もやって来る。事件の担当として現れた管理官はまたも江波の天敵、加倉井国広(北村有起哉)だった。 その後、江波は森で迷った日名子を助けた三上秋彦(不破万作)へお礼を言いに出向く。そこで、江波は師匠と慕う元刑事の岩城修一(中原丈雄)と偶然、再会する。刑事を退職後、最近になって水根に移り住んだという岩城と昔を懐かしむように酒を酌み交わす江波…。 翌日、湖畔の変死体は強盗致傷罪で服役し、一カ月前に出所したばかりの矢板英樹(國本鍾建)と判明。頭部を殴打されての死亡と見られた。所持品はなくポケットにはゲンジボタルの死骸が入っていた。さらに捜査一課の刑事・南村陽平(中尾明慶)は、数日前、省吾が矢板の車にぶつかり口論していたという事実を突き止める。江波と南村で神木家へ話を聞きに行くと、省吾は口論ではなく示談の話をしていたと言い、矢板が殺された件とは無関係だと主張する。 江波は旅館の女将・池原美也子(市毛良枝)の話で、昔は奥多摩の山林はほとんど神木家のものだったことを知る。二代にわたり国会議員を務めていて省吾が当選すれば三代目だが、実は省吾は過去に事件を起こしていたという。 それは15年前、大学生だった省吾、高志らがキャンプをした夜、省吾の恋人だった三上小百合(松長ゆり子)が行方不明になり、翌朝、河原で遺体となって発見されたという事件だった。当時の捜査では崖からの転落事故とされていた。捜査資料を見た江波は転落事故の現場へ。するとそこにはある人物の姿があった…。
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