これまで自主制作映画やミュージックビデオなどを手がけ、これが長編初作品の高山康平監督が、夢と現実や愛と依存のはざまで揺れる人々の姿を描き、第13回大阪アジアン映画祭でも上映された人間ドラマ。同郷の泰子と東京で同棲している漫画家の昭輔は、泰子の献身的なサポートもむなしく一向に筆が進まず、酒の量も増えて次第に依存症になっていく。そして最近は、眠りにつくと、かつて同棲していた佐和子の夢をよく見ていた。昭輔は佐和子を裏切り、泰子と2人で上京してきたのだが、そんな泰子との生活も近頃では破綻しかけている。そんなある日、母が危篤との連絡が入り、昭輔は故郷へと戻ることになるが……
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