目が覚めた棟居弘一良(中村雅俊)の目に飛び込んできたのは亡き妻の仏壇から立ち上る線香の煙と、新しい供花であった。線香は消して寝たはずなのにと思いつつ、台所へ向かうと割烹着を着た女が、床下の野菜収納庫に頭をつっこんでいる。「起こしちゃったかしら?」と振り向いた女は、敦子(朝丘雪路)。棟居の亡き妻の母、つまり義母であった。かねてから棟居の身の回りの面倒を見ていた、妻の妹・桐子(床嶋佳子)が海外へ転勤となったため、母に頼んで、たまには面倒を見るように伝えていったのだという。翌日、敦子と共に出かけた棟居は、一軒のギャラリーの前で立ち止まる。敦子の話によると、「情念の画家」と呼ばれる大江雅弘(池内万作)の個展を行っているようだ。飾られた絵を義母と共に見つめていたその時、棟居の携帯電話が鳴る。署からの電話で、新宿で殺人事件があったので、すぐに来るようにとのことで...
影视行业信息《免责声明》I 违法和不良信息举报电话:4006018900