昭和十九年十月、最前線でお馴染み古山二等兵は陸軍兵長として活躍、怪我の功名で敵戦車を分捕り二階級特進、軍曹となって内地の堀部中隊に転属してきた。しかし中隊では、外地の不利な戦況から古山に沖縄戦線へ行くよう策し、沖縄要員の関根、吉野、西村ら囚人を混えた初等兵の内務班長に古山を推した。何も知らない古山を心から歓迎したのは旧友柳一等兵だけだった。ある日、外出した古山は浮浪児の次郎に会い前に小使として働いていた旭幼稚園を訪れ園長の花巻鶴枝に少年を託すが、そこで会った婦人記者・桜井洋子にボーッとなり、彼女の励ましで初年兵の班長を引き受けることになった。そんなところへ古山のかつての班長・森下伍長がビルマ戦線から負傷して帰ってきた。森下は、二階級特進した古山を何かと落とし入れようとし、“初年兵の教育にはビンタが一番いい”と教え込み、古山に、それを実行させた。古山を...
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