石原裕次郎が日活時代の後期、1971年(昭和46年)に主演した痛快アクション。裕ちゃんは、海外から5年ぶりに帰国して、波乱の運命に巻き込まれるタフな主人公の役! 当時、日活の経営が苦しくなり、日活作品が大映作品とともにダイニチ映配のもとで配給された時代の1本。既に日活ニューアクション時代が到来し、「野良猫ロック」シリーズの一部を手がけて気鋭とされた当時の長谷部安春監督は、シャープなビジュアルとサウンドの感覚を駆使し、日活ニューアクション色が濃い1本に仕上げてみせた。同時に、裕ちゃんがヒット曲「夜霧よ今夜も有難う」「赤いハンカチ」などを歌い上げるというファンサービスもたっぷり。従来の裕ちゃん作品以上にエネルギッシュな娯楽編となっている。 かつて日本でクラブを経営した男性、紺野が5年ぶりにカナダから帰国し、以前の仲間たちは彼を歓迎する。紺野がカナダに渡っ...
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