中里介山の世紀の大ロマン文学「大菩薩峠」シリーズ3部作の究極の映像化。さらに人間の業を描いた物語は加速化する・・・。 天下無双の“音無しの構え”で剣を極めた机龍之介だが、自分さえも最後までは信じ切れず、常に虚無感に苛まれていた。失明の身を救われた龍之介だが、恩人であるお豊の夫を斬り捨ててしまい、いまは伊勢古市に身を隠していた。お豊は旅篭屋に住み込んで、龍之介の目の治療費を稼ごうとするものの、とある旗本に乱暴されたのを苦にして自害。こうして、龍之介は、宿命のようにまたもや剣と血のただなかに巻き込まれていくのだった・・・。
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