広島・呉の戦後やくざ抗争史をひとりの博徒の目線から描いた東映実録任侠映画大作。荒谷政之(松方弘樹)は少年時代に石岡(梅宮辰夫)の子分として博徒の世界へ足を踏み入れた。やがて石岡と山辰(成田三樹夫)の抗争が激化。大親分の津島(萬屋錦之介)の仲介で一旦は手打ちとなるも、荒谷は山辰を狙って失敗し、刑務所へ。石岡も殺される。出所した荒谷は菅田組組長(鶴田浩二)と兄弟盃をかわし、結婚して小さな組を持つようになるが……。激動と呼ぶにもエピソードが満載すぎるほどのドラマ展開ではあるが、名匠・山下耕作監督は多彩な人間関係も明確に描き分け、メリハリの利いた演出でかつて『仁義なき戦い』シリーズでも描かれた広島やくざ抗争の歴史を再現していく。鶴田浩二や萬屋錦之介など往年の東映スターの登場も嬉しい。鶴田はこれが最期の映画出演作ともなった。(増當竜也)
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