大原京子は、盛り場の映画館前でグレン隊風の男たちに囲まれたが、それに気付いた恋人・南条虎夫が駆けつけ乱闘が始まる。 すると男たちの一人がナイフを出し、揉み合いの末、虎夫は男を刺してしまい、駆けつけた警察に捕まってしまった。 しばらくしてから奥多摩へピクニックに出かけた京子は、同伴していたロバートに抱きつかれ、以来二人は親交を深めていく。 ある夜、二人はナイトクラブに出向き、酔っ払った京子はロバートと関係を結んでしまう。 二人の関係に気付いたロバートの妻・ペギーは、京子に詰め寄るが、二人は彼女を丸め込み、仲直りと偽って三人で出かけたドライブの途中でペギーを崖から突き落として殺害する。 二人はペギーの保険金三万ドルと宝石類を手に入れるが、その夜以来二人はペギーの亡霊に悩まされ続け、気が狂いそうになった京子は、釈放された虎夫のもとへ帰った。 しかし虎夫は、京子がいまだロバートのことを想っていることを知り、激怒したあげくロバートを殴りつけてしまう。 虎夫が再び家を出ようとしたとき、妹の宮子は兄がまたしてもロバートのところへ向かうものと思い、婚約者である弁護士・桜田邦彦に後から来てほしいと連絡してから家を出た。 ところが駆けつけたロバートの家では血塗れになった京子の死体が横たわり、そこに現れたロバートの電話の通報によって宮子は犯人にされ逮捕されてしまう。 数日後、兄の仕業ではないかとい悩む宮子のもとにペギーの亡霊が現れ、山田とめという、ロバート家の女中の名を告げる。 知らせを聞いた邦彦はとめを証人として法廷に呼び出す事に成功した。 そして淡々と進められる裁判も終わりに近づき、すでに宮子への判決が下ろうとしていたその時、息を切らした邦彦が到着し、宮子の指紋がついた短剣がロバート家の鍵のかかっている書斎に飾られているものであり、決して他人が持ち出せないことを立証した上で、事業の穴埋めに妻を殺して保険金を奪い、さらに京子の亡き父の遺産一千万円をも奪おうとして京子を殺害した真犯人・ロバートの悪事を暴き、山田とめを証人として立てた。 数日後、ペギーの墓の前で邦彦は宮子に、姿を消している虎夫は、もし宮子が罪に服したら身代わりになるつもりで隠れていたが、明日には帰ってくると伝えるのだった。・もどる←