【ストーリー】田舎育ちの野生児、あかねちゃんが、都会の由緒正しい名門の学園に転校することになった。あかねは、もともと上条家という名家の三女だったが、病弱だったために、貧しい画家の草介おじさんの家に引き取られていたのだ。 だが、田舎から戻ってきたあかねは、明るくたくましく天衣無縫のお転婆娘に成長していた。兄弟たちに呆れられるほど立ち居振舞いは乱暴だが、純真さと他人を思いやるやさしさは人一倍。通いはじめた白樺学園でも、持ち前のバイタリティで一躍人気者に! お金持ちだがわがままで少々足りない落ちこぼれの男の子、北小路秀麿・通称ヒデバロが、あかねになついてしまって、彼の純真さに意気投合した二人は、学園で起こる様々な事件を次から次へと解決してゆく。 【解説】「あしたのジョー」や「ハリスの旋風」の作者・ちばてつやの昭和41年から42年に週刊少女フレンドにて連載された少女マンガ「みそっかす」が原作となる作品。青春学園アニメーションの先駆け的作品である。タイトルはテレビアニメ化する際に主人公の名前からとって、「あかねちゃん」に改題。以後原作の単行本の方もそれに合わせて「あかねちゃん」のタイトルで出版された。「野生味からほど遠くなってしまった現代っ子たちへのささやかな期待をこめて…」という原作者・ちばてつやの思いが込められている。1話から3話、その他数話の脚本を担当した雪室俊一は、生まれた娘に「あかね」と名付けてしまうほど、あかねちゃんは入れ込んで書いた作品だったと言っている。それは氏がアニメに嫌気がさしていた時、それを留まらせたのがちばてつやの作品だったからである。雪室俊一は「自身のアニメ作品でもっとも好きな作品は?」という問いに、「あかねちゃん」と答えている。またアフレコでは、声優が感極まって本当に泣き出してしまい、録音がストップするというエピソードもあった作品。
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