「かぞくのくに」「夏の終り」などの作品でプロデューサーを務め、「アレノ」で自ら監督デビューを果たした越川道夫が、映画仲間とともに2011年に撮り上げたSFラブストーリー。東日本大震災直後の11年4月、節電のために暗くなった夜の渋谷の街で撮影された自主制作作品で、俳優たちの即興芝居を撮影し、各シーンの演技や撮り方を全員で話し合いながら決めていったことから、監督名義は個人ではなく「muttnik」というバンド名になっている。大地震の後で暗い街になった渋谷を舞台に、帰る場所をもたないデリヘル嬢のミリと産業廃棄物として捨てられたロボットが出会い、共に過ごす一夜を描いた。15年、「アレノ」公開にあわせたレイトショー企画で劇場初上映。
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