2013年冬季 名古屋テレビ 日剧SP 「私、お母さんになりたいの」。 そんな思いを抱いていた主人公の晃子だったが、残酷にも妊娠と同時にガンが発覚…。 我が子を産むか、母体を優先するか、無常すぎるほどの究極の選択──。 晃子のことを想うが故に母・美津子は出産に反対し、激しい母娘喧嘩をしますが、晃子が選んだのは「お母さんになる」ということでした。 それは反発し、喧嘩をしつつも、そんな母が大好きで、自分もそうなりたいと晃子が強く願ったからでした。美津子は娘のそんな思いを知り、「バカな娘だと」文句をいいつつ、娘を支えていきます。 その一方で、妻の出産を止めなかった夫・亮太を許せず、姑と婿の仲はさらに険悪になり、晃子は二人の間を取り持とうと四苦八苦……。 そして、無事女の子「ゆりあ」を出産した晃子を待ち受けていたのは余命宣告でした。 そこで晃子は、残された時間で 「娘への伝言」を残すことに…。 それは少しも説教臭くない、母として、女性の先輩として、これから生きていく娘の背中をそっと押すようなメッセージ。「大人だって間違える」「おしゃれは大事よ」──等々、 気づけばそこにはかつて娘だった自分が母・美津子に言われた言葉がチラホラと並んでいて、あの頃の母の気持ちに思いを馳せ…娘への手紙は、知らぬ間に結ばれた美津子との絆を晃子に思い起こさせるのです。 このノートを晃子は本として出版しようと、周囲の反対をきかず病をおして書き続けます。 手が動かないときにはテープに声を吹き込んでまで…。 そうまでして、なぜ出版するのか。 そこには自分が残していかなければならない娘・ゆりあへの、母親の切なく、深い愛情が──。 彼女の手記に収められた「親と子」「生と死」「葛藤と和解」という普遍的なテーマ。 このドラマは、決して「闘病ドラマ」ではなく、「母から子への伝言を描いたヒューマンドラマ」です。
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