フィリピン・マニラ市の北にある東洋最大のスラムと称せられたゴミ捨て場の街 “スモーキーマウンテン” で1989年、監督・四ノ宮浩率いる撮影隊は取材を始めた。大量に運び込まれるゴミから発生するメタンガスにより一日中煙がくすぶる劣悪な環境。ここには再生可能なゴミを拾って転売して生きる「スカベンジャーと呼ばれる人々」約21,000人が暮らしていた。老若男女にまじって働く多くの子供たち。JR、クリスティーナ、エモン…。 JRと恋に落ち身ごもったクリスティーナは、周囲の反対を押し切り結婚する。父親を早くに失い13歳で一家の担い手となったエモンは、仕事を転々としながらも母親へお金を渡すための貯金箱を携え続ける。JRとクリスティーナの間に生まれた子供は病気にかかり高額な薬代に二人は苦しめられるが、その困難を乗り切り、「家族がどんな時も一緒にいる事が幸せ」とクリスティーナは語る。 「フィリピンの恥部をなぜ撮影する!?」と撮影中断に一時追い込まれることもあったスタッフは、何度となく頓挫しかけたが、6年もの歳月をかけてフィルムは完成した。 家族の絆と子供たちの笑顔が鮮烈な印象を残す、監督・四ノ宮浩の第1作。
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