職場でも家庭でも面倒事に巻き込まれないよう生きてきた“ことなかれ主義”の捜査一課五係主任刑事・宮下文也(小泉孝太郎)。一匹狼の上司・藤浦静香(泉ピン子)が定年を迎えたため、気が進まないながらも送別会に顔を出す。宮下以外のメンバーは管理官の蓮見大吾(木下ほうか)を囲んで盛り上がるが、当の蓮見は電話で呼び出されたのか途中で退席してしまう。 数日後、ある団地で女性の絞殺体が発見される。死亡推定時刻は、偶然にも静香の送別会が行われていたのと同じ頃だった。被害者の大畑真智子(阿部朋子)は外出着姿で殺されており、帰宅した際、室内に身を潜めていた犯人に襲われたらしい。近頃、県警内で不祥事が続いているため名誉挽回に燃える管理官・坂江川義久(相島一之)の指示のもと、宮下らは捜査にあたる。 事件現場周辺での聞き込みに向かった宮下は、鑑識課の須崎貴史(水橋研二)と遭遇。絞殺事件と同じ日に、殺害現場の近隣の道路でひき逃げ事件があり、田畑忠幸(おかやまはじめ)という男性が死亡したことを聞く。そこへ、持ち去られていた大畑真智子のクレジットカードを使おうとした男がいるとの情報が入る。防犯カメラの映像を手掛かりに犯人の特定を急ぐ中、宮下は東深津署のベテラン刑事・下川正春(エド山口)から呼び出される。防犯カメラに映っていた人物が、7年前に殺人未遂で逮捕し取り調べた金谷次郎(伊東孝明)に酷似しているというのだ。しかも金谷はつい最近出所し、下川のところへ挨拶に来たという。 下川の情報をきっかけに捜査は大きく進展し、都内で金谷の身柄が拘束される。金谷の取り調べにあたった宮下だったが、金谷は終始余裕の表情を浮かべ殺人容疑を否認。しかも突然、宮下は捜査担当から外されてしまう。本部長の村瀬孝雄(中村橋之助)直々の命令と聞き、従わざるを得ない宮下。金谷次郎の容疑はクレジットカードの窃盗のみに絞り捜査をすることになったという。 突然、捜査方針が変更されたことを不審に思う武蔵新報の記者・羽村真琴(片瀬那奈)は、刑事を引退した静香のもとを訪ねる。 上層部の命令に納得がいかない宮下が再び事件現場の団地へ足を運ぶと、そこには静香の姿があった。静香は宮下に、金谷がひき逃げ事件の現場を目撃した可能性があると語る…。 そして徐々に、絞殺とひき逃げの二つの事件は、警察組織を揺るがすつながりを見せ始める!
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