日本の原子力政策に翻弄(ほんろう)された福島在住の4世代一家族を通して、1945年から約70年にわたる日本の歩みを描いた映画「あいときぼうのまち」の予告編が公開された。 福島県出身の脚本家・菅乃廣の初監督作。20数年前に死の淵にあった菅乃の父が「この奇病は昔原発で浴びた放射能が原因かもしれない」とつぶやいたことがきっかけで企画を立ち上げ、「戦争と一人の女」の井上淳一が脚本を担当。ノンフィクションや報道では東電と名指しできるのに、フィクションではできないことに疑問を感じながら執筆された本作は、スポンサーに頼らない独立プロでしか成し得ない物語となった。 1945年、学徒動員で福島県石川町で働くことになった英雄は、自分が何を探しているのかも知らず日々ウラン採掘をさせられていた。1966年、福島県双葉町で原発建設反対派の最後の一人となった英雄は村八分にされ、...
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