「ヒーッ人殺しッ」恐怖に戦く若い娘の悲鳴、鮮血にまみれた短刀を手に呆然たる若い男、その足元には、でっぷり太った中年男の死体が凄まじい形相で転がっている…。腰巾着のおしゃべり伝六と近江屋の娘・お春を相手にのんびりと釣を楽しんでいた御存知八丁堀の名同心・むっつり右門こと近藤右門の新春初手柄の幕が切って落されたのである。礼差天満屋の女中・お加代は、弟が持ち出した店の金三両を主人に返すため、恋人の木場人足・已之吉と共に橋場の寮を訪れたが、二人を待ち受けていたのは、背中を短刀で剌された無残な天満屋の死体。思わず動転した已之吉は、その短刀を手に取ってしまう。夢中で逃げ出す二人を乞食の留が引留めて脅迫した。殺人の濡れ衣を晴らそうと真犯人と見られる浪人者を追う二人は、留の口から「三社様へ」と耳打ちされた…。(C)東映
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