百万石の大藩加賀美藩では、藩主正家が侍医淳庵にみとられて息をひきとるという重大事をむかえていた。正家には、行方知れずとなっている落し胤のまゆみ姫がいたが、家老大杉源蔵は自分の娘を松平家から迎える養子と一緒にさせ、加賀美百万石を手中に収めようと画策していた。こうしたおりに、あんかけの時次郎と学僧珍念の二人が城下にやってきた。二人は加賀美家菩提寺の寿命寺に泊ったが、そこで正家の幽霊を見て驚き、城下を離れた。関所で鑑札を持たずに困っていた腰元雪枝を助けた二人は、そこで初めて加賀美藩のお家騒動を知ったが雪枝は正家の特命を帯びて旅立っていた父の半太夫を探しに行くところだという。時次郎と珍念は早速雪枝の味方となって半太夫を探し出したが、まゆみ姫の消息を知る半太夫、雪枝父娘は源蔵一派に襲われ、再会も空しく半太夫は倒された。しかし、忠臣近藤頼母の息子清之進と会うこと...
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