天明四年春。ある夜、日の出の勢いの老中田沼意次の屋敷に大きな人形箱が贈られてきた。その中には人身御供にされた京の商人の娘お京がいるはずだった。一同、好奇の眼で見守る内に田沼が人形箱の蓋を取った。と意外、出てきたのはお京ならぬ紫頭巾。一同呆然のうちに紫頭巾は田沼の喉に刀をつきつけ、田沼の息子意知に命じて三日以内に老中をやめるという誓言書を書かせ風のように立ち去った。一方、助かったお京は生きる望みもなく身投げをしようとするが、浪人報竜太郎にとめられ彼の友人の浮世絵師狩田秀麿の家に匿まわれた。その翌日、両国橋は大騒ぎ。札差下野屋夫婦が仲良く橋の欄干に晒され紫頭巾の貼紙があったからだ。この様をみた剣客戸賀崎熊太郎は紫頭巾は世直し大明神だと笑う。目明し左平次は竜太郎が怪しいと聞き込み田沼に注進したので、田沼は竜太郎の友人秀麿にたのみ探ろうとするし、また不良浪人...
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