次々と周りで起こる不可解な猟奇殺人に興味を覚えた金さん。残された手掛かりから浮かび上がってきたのは、六郷藩の屋敷であった。六郷藩といえば、将軍家慶が日光参拝の折、その宿舎となる日光仮御殿の造営の任を申しつけられた藩。この一連の事件のウラには、時の将軍家慶暗殺の大陰謀が隠されているようだ。その陰謀の計画を明らかにしようと暗躍する金さん。行く手を阻む謎の一味たち。遂にその暗殺計画の詳細を知る金さん。それは日光仮御殿の建物に仕掛けられた殺人カラクリ。いよいよ将軍御参詣の日となってしまう。果たして、金さんはこの危機を救うことができるのであろうか…。