熊野の山奥で生まれたその子犬は、汽車に揺られ久保家にやってきました。 マヤと名付けられ子犬は、泣き虫の次郎と一番の仲良しに。子猫のぺルやニワトリのピピとともに育っていきます。 同じころ、日本はアメリカやイギリスと戦争を始め、物が不足し始めて久保家でもお粥しか食べられない日々へと変わっていきます。 いつも腹ペコのマヤに、次郎は自分の食べ物をあげていました。 冬が近づいたある日、「人間の食べ物がないのに、犬に食べ物をやるのはぜいたく」とマヤを殺すように命令がきて…。 監督は「ハチ公物語」「遠き落日」の神山征二郎氏。同氏の念願により、椋鳩十氏原作の「マヤの一生」を映画化。 原作は昭和45年に発表された椋文学の改心作の一つであり、児童文学の財産といわれる不朽の名作。今も小学校教科書の副読本になっている。 椋氏の実体験をもとになっており、戦後25年を経てようやくこの物語が書かれたことに、その悲しみの深さがうかがわれる。
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