アポロンとダフネの物語をベースに、愛の方向となかなか交じり合えない愛の苦悩を、4人の男女を通して描いた寓話的な作品。第15期東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻修了作品だが、さすがの高い映像クオリティにまず目を奪われる。ギリシャ神話を基にしていながら、クラシカルな日本映画の佇まいを纏っているのは、佑の家の趣ある日本家屋と、その家の魅力を充分に引き出したカメラワークに因るところが大きく、入念なロケハンや時間をかけたリハーサルといったものを想像させ、やはりそれらが作品のクオリティには重要であると、改めて気づかせてくれる。脚本は小林令奈と二人の共著だが、しっかりとした脚本の書ける映画監督として、羽蚋拓未監督の今後に是非注目したい。
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