能の堀川流では、先代第十九世宗家・元親の七回忌追善能に、先代が最も得意としていた「土蜘蛛」を企画。弟子の中でも1、2の実力を争う祐一郎(加藤大治郎)が、見事抜擢される。当日、「土蜘蛛」を踊り始めた祐一郎は、面をかぶったまま血を吐いて死んだ。実は祐一郎は、祇園美之家の芸妓・千代乃(中山忍)と挙式間近だった。千代乃は、祇園では山之井の芸妓、市駒(牧瀬里穂)と並んでトリをつとめる踊りの名手だった。京都府警では、能面の内側に塗られた青酸カリが死因と断定。そして、祇園の男衆で私立探偵の秀太郎(船越英一郎)は、堀川流内部に犯人がいると考えていた。そんな折、門下生の女性が、先代宗家の跡目問題で、先代夫人の扶美(銀粉蝶)が、一番弟子の啓介(河西健司)をはずして、自分と不倫関係にあった現宗家・照之(中丸新将)を推挙した過去を明かす。 そしてある夜、堀川邸の蔵の中で土蜘...
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