アメリカンニューシネマの傑作『俺たちに明日はない』は、その壮絶なるラストシーンにより、映画史に永遠に名を残すことになった。泥沼のベトナム戦争を続けることへの、世の中全体の閉塞感が、あのラストシーンを生んだといえるかもしれない。が、一方ではあまりにも希望がなく何ともやるせない気分になるのも事実だ。 で、われらのゲイ映画『俺たちに明日はある!』は希望に満ちたラストシーンがすこぶる元気を与えてくれる。ここが「明日がない」と「明日がある!」の違いなのだ。閉塞感漂った60年代終りのアメリカと、ゲイが元気な現代の日本が生んだ両作品。ここが大きいと思うのだが。 ムショから10数年ぶりに出てきた男。が、喜んで迎えてくれるはずの組長は新しい男を作っていて、それに夢中。逆に男を売ってしまうのだった。裏切られた男は、組長の新しい男を奪って、共にサラ金に強盗に入るが、ひょん...
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